エキシビションのフィナーレだ。母・明美さんがこの日のために内証で用意していた胸元の開いた黒い衣装に身を包んだ安藤は、4回転サルコージャンプにトライ。勝負に徹したフリー演技では、封印した大技に挑んだ。転倒し、尻もちをついて、照れ笑い。世界選手権での“初成功”とはならなかったが、さわやかな笑顔で大会をしめくくった。
「体力も精神も限界だったので、大変でした」と振り返った。苦労は金メダルで十分に癒やされたはずだが、うれしいボーナスも贈られる。
安藤がスポーツ契約社員として所属するトヨタ自動車の関係者によると「ボーナスを出すことを検討します」という。過去に同社所属でアテネ五輪柔道女子金メダルの谷亮子にもボーナスが贈られた例がある。金額は未定だが、数百万円になるとみられる。また、ISUからは大会優勝の賞金4万5000ドル(約530万円)と、0607シーズンのランキング3位に対する賞金1万8000ドル(約212万円)が贈られることになった。トヨタからのボーナスと合わせれば、約1000万円。世界女王にふさわしいビッグボーナスになりそうだ。
エキシビションでは、生年月日が同じで、親友の絢香が会場に駆けつけ「I Believe」、アンコールでは安藤のリクエストで「三日月」を熱唱。安藤はナマ声に合わせて、ジャンプ、スピンを披露、大きな拍手を浴びた。
「まさか最終で滑るとは思わなかった。本当に生で歌ってくれて最高のプレゼントになった」エキシビションツアーで今季は終了。来季もモロゾフ、門奈の両コーチ体制で臨むことを明らかにした。最大の目標となる2010年バンクーバー五輪に向け、動き始める。